東北高校の選手
2011年03月29日 [ カテゴリー: ひと ]
春の高校野球で、東北高校が登場。
残念ながら初戦敗退となったようですが、多くの方々の声援を背負って、いつにも
勝る高揚と、いつにも勝る重圧の中で普段通りの力が出せたかどうかは
推して知るべしでしょう。
キャプテンは試合前から幾度となくインタビューを受けていましたが、とても抑制の
効いた、一言一句を選んで口にしている様子がよく分かりました。
地元での壮行会では
「ホントにこんな時に(甲子園に)行っていいんだろうかと思いましたが・・・・・」
敗戦後のインタビューでは
「これから地元に戻ってボランティアに力を入れて・・・・・」
スポーツ選手がプレー以外の事で注目を浴びるという事は、プレーの結果が
伴っていない時はとても複雑なモノ。
それでも彼は終始「公的な」発言に終始した。
この彼のスタンスは立派な大人の立ち振る舞いです。
ある選手のおばあちゃんが
「帰ってきたら一番に『よくがんばった』って抱きしめてあげたい」
と言っていました。
これがなによりなんでしょうね。
悔し涙も、重圧からの解放感も、やはりこういう時は家族にしか見せられない
「私的」な部分なんでしょう。
東北高校の選手たち、ホントにおつかれさまでした。
彼らが一日でも早く日常に戻れることを願います。